ペルー・ブラジルなど中南米のツアー旅行はアースデザインKIRツアーへ

アフリカで誕生した人類が最後に辿り着いた世界の果て南パタゴニアは、南極、グリーンランドに次ぐ規模を誇る氷河地帯があり、またヒマラヤやアルプスに匹敵する名峰が連なる、南米最南端の地である。

大型台風をも凌ぐ暴風が一年中吹き荒れる嵐の大地。実はその風こそが、年間6,000㎜ものの雪を降らせ、氷河の源である大氷原を生んでいるのだ。ユネスコ世界自然遺産に登録されたロス・グラシアレス国立公園は、アルゼンチンとチリに国境を接するアルゼンチン側にある。地球規模の気候変動により、世界各地の氷河の後退・薄氷化が進む中、この公園内にある「ペリト・モレノ氷河」は「生きている氷河」と言われ、1日2メートルずつせり出し、轟音とともに崩落する大自然の壮大なドラマが繰り返される。しかし同じ公園内にあり世界有数の規模を誇る「ウプサラ氷河」は後退を続けている。アンデス山脈の同じ氷原から流れ出す氷河がなぜそれぞれ違う動きをするのか、その原因はまだ解明されていない。

世界有数のアウトドアグッズメーカー「パタゴニア」のロゴマークにある険峻な山々のモチーフはセロ・フィッツロイのスカイラインであり、チリのパイネと同様に南パタゴニアを代表する名峰である。尖った歯のような岩峰が真っすぐと空へ向かって伸びていて、フィッツ・ロイ峰の標高は3,441メートル。氷河を従えるように気高く孤高にそそり立つその姿に旅人たちは魅了される。