ペルー・ブラジルなど中南米のツアー旅行はアースデザインKIRツアーへ

"Poor Niagara!"「かわいそうな私のナイアガラ!」フランクリン・ルーズベルト元アメリカ大統領のファーストレディで、アメリカの良心といわれ米国の国連代表も務めた才媛エレノア・ルーズベルトがイグアスの滝を訪れた際、そのあまりの迫力に漏らした言葉だと言われている。 先住民族のトゥピ・グアラニー語で「大いなる水」を意味するイグアス。ナイアガラ、ヴィクトリアと並んで世界三大瀑布のひとつだ。イグアスの滝は高さこそ80mと、100mを超えるヴィクトリアの滝に及ばないが、川幅2.7km、36億リットル／分の水量は、他のふたつの滝をはるかに凌駕する。エレノアのナイアガラの川幅は、アメリカとカナダ双方をあわせても、イグアスの3分の１近く、水量に至っては20分の1にも満たない。"Poor Niagara!"イグアスはまぎれもなく世界一「大いなる水」である。

イグアス国立公園はイグアスの滝とともにユネスコの自然遺産に指定されている。アルゼンチン側とブラジル側、ふたつのイグアス国立公園を合わせると、その面積は22万6千ヘクタール。東京都の面積よりも広い。観光客に開放されているのは、そのうち5%だ。 イグアスの舞い上げる水しぶきが深い亜熱帯の森を生み広がる。この国立公園には植物が2,000種以上、鳥類が約350種、昆虫にいたっては蝶だけでも500種以上が確認されている。哺乳類も80種以上が棲んでいるが、そのうちいくつかは絶滅の危機に瀕している。